日記
新築のメリットデメリット
「新築のメリットデメリットとは?」
不動産を購入する際に、新築と中古のどちらがより良い選択肢なのかは、多くの人にとって重要な問題です。
私は不動産業界で20年のキャリアを持ち、現在不動産会社の代表で、個人としても居住用に新築購入と中古購入どちらも経験があります。
不動産会社の代表という立場と、個人での買主という立場、経験も踏まえながら今回は新築のメリットとデメリットを比較してみたいと思います。
次回の記事では中古のメリットデメリットも掲載します。
また大前提として、どちらが良いかは「人による」という元も子もない結論がありますが、
それでは話が終わってしまうので、メリットデメリットという点で比較整理して論じたいと思います。
・新築のメリット
1. 誰も住んだ事がない:新築は最新の設備や技術が採用されており、誰も住んだ事がないという事がとても大きなメリットとなります。
これは言わずもがなですね。
2. 数年はメンテナンス、修繕の心配が少ない:
新築は当然ながら設備が新しく誰も使用していない為、住み始め初期の数年間は修理、修繕や更新の心配は不要です。
(マンションであれば長期修繕計画や日常、月次、年次管理業務は管理組合を通して管理会社が計画実施していきます。
戸建の場合は個人で長期的な修繕が10数年後から必要になってくる事は頭に入れておく必要はあります。)
3. 税制優遇を受けやすい:
新築購入においては住宅ローン控除・固定資産税・不動産取得税などで税制優遇措置があり
これらの税制優遇は新築住宅が手厚く大きなメリットの一つです。住宅ローン控除は
「借入から13年間、住宅ローン年末残高の0.7%分、所得税と住民税から控除を受けられる」という制度。
中古でも税制優遇制度はありますが、適用基準が厳しかったりと新築と比較してどうしても見劣りします。
・新築のデメリット
1. 物件価格が高い:
特に今は首都圏を中心に新築価格が高騰している事はあらゆるメディアで報道されていますのでみなさまご存知かと思います。
市場環境だけでなく、新築は新築プレミアムという言葉があるように新築というだけで、価格が上乗せされています。
人が住んだ瞬間(中古扱いになる)に数10%も値下がりするというのはざらにあるのです。
(都心の中古でも買いたい層が沢山いる物件をのぞいてですが。)
2.完全な情報が利用できない(中古物件と比べて):
中古物件は過去の履歴や実際の状態が分かりますが、新築住宅は情報が限られています。
したがって、将来の状態や品質に関する情報不足があるかもしれません。
例えばマンション内、近隣の騒音などは実際に住み始めてみないと分かりません。
3.住みたいエリアに住めるかはわからない:
新築は中古に比べて圧倒的に数が少ないので例えば駅近のタワーマンション新築に住みたいと希望があっても
そもそもの供給がその立地に無ければ買えませんし、もし幸運にも希望立地に物件があったとしても、
大体そのような新築で人気エリア、立地の物件は抽選である事が多く、中古に比べてその辺りは難易度がかなり上がります。
結論:
新築にもそれぞれメリットとデメリットがあります。最終的な選択は個々のニーズや状況によって異なるでしょう。
予算、設備の最新性、カスタマイズの余地、立地条件、将来の成長性、メンテナンスの手間などを総合的に考慮し、
自身に最も適した選択をすることが重要です。
次回は中古住宅のメリットデメリットを掲載する予定です。
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